九州の現代刀匠展
2011年9月7日(水)ー12月25日(日)
肥後熊本の近世への扉を押し開き、主にハード面での方向づけを推進したのは加藤清正ですが、ソフト面での寄与の源流を辿れば、三斎細川忠興に行きつきます。肥後細川家の初代藩主細川忠利の父三斎は、信長、秀吉、家康の三代の天下人に仕えて戦国期を生き抜いた歴戦の武将。一方で父幽斎ゆずりの教養人でもあり、茶、能、和歌、故実など諸芸に通じ、また、南蛮文物にも深い関心を寄せた一代の文化人でした。 前期(其ノ壱)の武具改良の成果の様態をみる越中具足と肥後拵に加えて、後期(其ノ弐)では南蛮文物の積極的な受容の顕著な具足下着やローマ字印の使用例、明智光秀の娘に生まれ、細川忠興に嫁ぎ、後年には熱心なキリシタン信徒となり、関ヶ原戦前夜に大阪にて自刃という波乱の生涯を送ったガラシャ夫人の関連資料、また、三斎の好み、工夫の影響下に制作されていく八代焼などのた多様な資料を展観するゆえんです。
開館時間 : | 午前10時‐午後6時 |
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休 館 日 : | 火曜日 |
入 館 料 : | 一般700円(600円)、大学・高校生400円(300円)、小・中学生200円(100円) ※( )内は、団体20名以上の場合 |