宮本武蔵は天正12年(1584)、播磨国(兵庫県)に生まれました。13歳で新当流の有馬喜兵衛に打勝って以来、28、9歳までの間に60余度の勝負をして一度も敗れなっかったといいます。その後さらに、剣理を追及して兵法の深奥を極め、ニ天一流を創始しました。武蔵が熊本に来たのは、寛永17年、57歳の頃。三百石の客分待遇で、千葉城跡に居宅を与えられ、細川忠利につかえました。以後、正保2年(1645)初夏に歿するまでの晩年5年間を熊本で過ごし、この間に「兵法三十五箇条」「五輪書」などを著し、また、茶・禅・書画三昧の日々を送りました。武蔵は秀れた画人でもありました。自在な中に鋭い気迫を伝える彼の遺作は、日本水墨画史上に独自な位置を占めています。
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【宮本武蔵肖像】
江戸時代前期
熊本県指定重要文化財
筆者不祥 -
【13歳の武蔵】
江戸時代後期
椿椿山・北村栄以 他筆 -
【五輪書 風の巻】
慶安4年
宮本武蔵筆
写本 -
【枯木鳴鵙図】
江戸時代前期
宮本武蔵筆 -
【左右海鼠透鐔】
江戸時代
伝宮本武蔵作 -
【宮本武蔵 有馬出陣図】
明治31年
兼坂止水賛
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【芦雁図】
江戸時代前期
宮本武蔵筆 -
【覚書】
寛永20年
宮本武蔵筆 -
【刀】
南北朝期
無銘 金重
伝 宮本武蔵所用 -
【刀】
室町時代
銘 大和国住国宗
伝宮本武蔵所用 -
【巌流島仇討之図】
江戸時代末期
五雲亭貞秀画 -
【獨行道】
江戸時代後期
写本
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【二天記】
安永2年(1773)
写本 -
【兵法太祖武州玄信公傳来】
寛政12年(1800)
写本 -
【稽古太刀】
近代摸作
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【木刀】
近代摸作