掌中の棘
私のやきもの作りは、湯呑みや飯碗を作る民陶への憧れに始まりました。小石原焼(福岡県)の窯元で二年間、ロクロ、釉かけ、窯詰め、窯焚き、田植え、稲刈りを学びました。土に触れる日々の中で、ロクロで作る器だけでなく、元々形のない塊から直接手だけで作れるものへと興味を持ち始め、それは「器」であったり、ただの「モノ」であったりするようになりました。小石原から京都、イタリアと歩くなかで「やきもの=器」という当初の考えは徐々に崩れ、より自由に土に向き合うことになり、「土で何か作れるのか」ということを近年考えています。「器」と「モノ」をあまり距離感なく作り続けられたのは、学んだ土地である小石原とファエンツァ(イタリア)の名残りだと思います。
山本幸一 プロフィール
1947:福岡県大牟田市に生まれる
1972~74:梶原二郎氏(福岡県・小石原焼)に学ぶ
1975~76:カルロ・サウリ氏(イタリア・ファエンツァ)に学ぶ
1976:ファエンツァ国際陶芸展入選
1978:熊本市河内町に山幸窯を開く
個展、グループ展多数開催
私のやきもの作りは、湯呑みや飯碗を作る民陶への憧れに始まりました。小石原焼(福岡県)の窯元で二年間、ロクロ、釉かけ、窯詰め、窯焚き、田植え、稲刈りを学びました。土に触れる日々の中で、ロクロで作る器だけでなく、元々形のない塊から直接手だけで作れるものへと興味を持ち始め、それは「器」であったり、ただの「モノ」であったりするようになりました。小石原から京都、イタリアと歩くなかで「やきもの=器」という当初の考えは徐々に崩れ、より自由に土に向き合うことになり、「土で何か作れるのか」ということを近年考えています。「器」と「モノ」をあまり距離感なく作り続けられたのは、学んだ土地である小石原とファエンツァ(イタリア)の名残りだと思います。
山本幸一 プロフィール
1947:福岡県大牟田市に生まれる
1972~74:梶原二郎氏(福岡県・小石原焼)に学ぶ
1975~76:カルロ・サウリ氏(イタリア・ファエンツァ)に学ぶ
1976:ファエンツァ国際陶芸展入選
1978:熊本市河内町に山幸窯を開く
個展、グループ展多数開催